沈胴レンズ、そしてこれに可動式の前ブタが加わると
ポイントは二乗され高得点が期待される。
さらにフタは下方へパカッと開くのが個人的にベスト。
このカメラはまさにソレ。

沈胴+前蓋といえばブローニー判のスプリング
カメラ。ボタンを押すとフタが開きスプリングの力で
タスキと蛇腹がシャキーンと伸び相貌が一変する、
アレがカメラを弄る楽しみを倍加させてくれる。
スプリングカメラは1950年代でその役目を終え、
それとともに沈胴+前蓋も下火になった。
しかし1970年代になって下方開きのMinox 35が現れ
Contax Tも発売、ついでにリコーFF-1やKiev35a
なども登場。沈胴+前蓋の伝統は20世紀末へと
引き継がれたのは周知のとおり。
前蓋を開くと電源が入り即臨戦態勢になる。
ズームレンズの広角側が28mmというのも広角
好きの小生には高ポイント。この時代のコンパクト
ズーム機には35mmまでというのが多いのだ。
電動ズームは10年前のものだから、その作動の
遅さには少々イライラする。
起動した状態でズームは28mmになっているので、
ズームボタンは殆んど使うことなく28mm固定で
使うことが多い。
下方へ開く前蓋をさらに下へ押し下げ、ボディ下部
に格納されている二つの脚を引き出すと簡易スタンド
になりカメラが自立する。前蓋をスタンドの一部に
利用するなんていかにもコニカらしい発想。
いや、スタンド内蔵にするため、ついでに前蓋仕様
になったのだろうか...

さて、沈胴+前蓋の利点はなんといってもボディの
コンパクト化。それなのに本機は微妙にデカイ。
少なくともポケッタブルではない。今となっては
前蓋を開閉する楽しさや開けた姿を愛でることにこそ
意義があるカメラなのだと思う。
コニカビッグミニ・スタンダは沈胴+前蓋下方開き
カメラのなかでは後発の1995年発売。後発ゆえに
世間には知られていないカメラかもしれない。
レンズは28-70mm F3.5-8.4のズームでレンズ
構成は5群6枚。ファインダーは電動ズーム式。
これだけを見ると同じく沈胴+前蓋下方開きの
Contax TVSVに匹敵するようなスペックだが、
TVSVは使ったことが無いので比較できない
(第一、値段が4倍ほどちがう)。
本機はもちろん中古で買ったが、値段はTVSVの
新品価格の1/40以下。...
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2006.9.6

シルバー・ボディも買ってしまった。
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